【筋トレは毎日NG?】実は効果なし?筋肥大を効率的に目指す適切な頻度と効果的なトレーニングプラン完全ガイド
「筋トレは毎日やるべきか、休んだ方がいいのか?」
筋トレ初心者の方であれば、誰もが一度は抱く疑問ではないでしょうか。
「よし、今日から毎日筋トレ頑張るぞ!」と意気込んでも、
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毎日筋トレを続けても、本当に効果があるのか?
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筋肉を休ませずにトレーニングを続けても大丈夫なのか?
と、不安に感じてしまうこともあるかもしれません。
結論からお伝えすると、筋トレは毎日行っても効果がないわけではありません。
しかし、正しい方法で行わなければ、逆効果になってしまう可能性もあります。
筋トレの効果を最大限に引き出し、理想の体を実現するためには、あなた自身の体力レベルや目標に合った適切なトレーニング頻度と方法を知ることが重要です。
今回は、これらの疑問を解消し、毎日筋トレのメリット・デメリットから、筋肥大に効果的なトレーニング頻度、具体的なトレーニングメニュー、そしてオーバートレーニングの危険性まで、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、あなたに最適な筋トレ方法がわかり、効率的かつ安全に理想の体へと近づくことができるでしょう。
【毎日筋トレは効果なし?】メリット・デメリットを徹底解説!
まずは、毎日筋トレを行うことのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット・デメリットを理解した上で、あなたに最適なトレーニング方法を見つけていきましょう。
毎日筋トレで得られる5つのメリット
毎日筋トレを行うことで期待できるメリットは以下の通りです。
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筋肉量の増加: 毎日筋トレを行うことで、筋肉に継続的な負荷をかけ続けられ、筋肉の成長を促進することができます。
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基礎代謝の向上: 筋肉量は基礎代謝と密接な関係があります。筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、太りにくい体質に変化していきます。
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体力向上: 筋トレは持久力や筋力、柔軟性を高める効果があります。日常生活での動作が楽になり、体力向上を実感することができます。
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精神的な安定: 筋トレはストレス解消効果も期待できます。運動することでエンドルフィンが分泌され、気分転換やリフレッシュに役立ちます。
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健康寿命の延伸: 筋力は加齢とともに衰えていきますが、筋トレを継続することで、健康寿命を延ばす効果も期待できます。
毎日筋トレに潜む4つのデメリット
一方で、毎日筋トレには以下のようなデメリットも存在します。
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筋肉の疲労: 毎日同じ部位を鍛えることで、筋肉が疲労しやすくなり、回復が遅れてしまう可能性があります。
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怪我のリスク: 疲労した筋肉は怪我をしやすくなります。無理なトレーニングは避け、適切な休息とストレッチを心がけることが重要です。
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モチベーションの維持: 毎日続けることは、精神的な負担が大きくなり、モチベーションを維持するのが難しくなる可能性があります。
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時間的制約: 毎日トレーニングを行うには、時間的な余裕が必要になります。仕事や家事との両立が難しい場合もあります。
毎日筋トレには魅力的なメリットが多い一方で、注意すべきデメリットも存在することがわかりました。
【筋トレは毎日?】筋肥大に効果的なトレーニング頻度とは
毎日筋トレをするかしないか、最終的にはあなたのライフスタイルや目標によって判断する必要があります。
しかし、「効率的に筋肉を大きくしたい!」という方は、毎日筋トレをするよりも、適切な休息日を設けながらトレーニングを行う方が効果的です。
なぜ毎日筋トレが逆効果になるのか?
筋肉はトレーニングによって傷つけられ、その後の休息と栄養補給によって修復され、以前よりも強靭に成長します。
このサイクルを超回復と呼びます。
毎日筋トレをしてしまうと、筋肉に十分な休息を与えることができず、超回復が妨げられてしまいます。
結果として、筋肉の成長が阻害され、筋肥大の効果が得られにくくなってしまうのです。
筋肥大に最適なトレーニング頻度
それでは、どのくらいの頻度でトレーニングを行うのが効果的なのでしょうか?
結論から言うと、筋肥大を効率的に目指すのであれば、トレーニング頻度は部位ごとに週2〜3回が最適です。
部位ごと週2〜3回がベストな理由
これまで、ボディビルダーやフィジーカーといった筋トレ上級者の間では、
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月曜日は胸、火曜日は背中…
といったように、トレーニングする曜日を細かく分けて、1つの部位を週に1回しか鍛えないスプリットルーティン(分割法)が主流でした。
しかし、近年の研究では、トレーニングの総ボリュームが同じ場合、週に1回しか筋トレをしないよりも、週に2〜3回筋トレをした方が筋肉が成長するという結果が出ています。
つまり、筋トレは1日で集中的に追い込むよりも、適切な休息を挟みながら頻度を多くした方が効果的なのです。
トレーニング頻度に関する研究結果
実際に、筋トレの頻度と筋肥大の関係性を調べた研究では、以下のような結果が出ています。
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週2回 vs 週1回: トレーニングボリュームが同じ場合、週に2回筋トレをしたグループの方が、週に1回だけのグループよりも筋肥大の効果が高かった。
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週2回 vs 週4回: トレーニングボリュームが同じ場合、週に4回筋トレをしたグループよりも、週に2回のグループの方が筋肥大の効果が高かった。
これらの研究結果からも、筋肥大を効率的に目指すには、週2〜3回のトレーニング頻度が最適であることがわかります。
毎日筋トレをするのではなく、適切な休息を挟むことで、筋肉はより効率的に成長していくのです。
週2〜3回の筋トレを継続する重要性
筋トレの効果を高めるためには、週2〜3回の適切な頻度で継続していくことが重要です。
「今日はやる気が出ないから…」と筋トレをサボってしまう日が続くと、せっかく鍛え上げた筋肉も徐々に衰えてしまいます。
筋肉を効率的に成長させるためには、筋トレによる筋肉への刺激だけでなく、休養も必要不可欠です。
超回復の重要性
筋トレ後の適切な休養は、超回復と呼ばれるメカニズムに深く関わっています。
超回復とは、トレーニングによって受けた筋繊維の損傷を修復し、以前よりも強い状態へと回復するプロセスです。
この超回復の過程を経ることで、筋肉は徐々に大きく、そして強くなっていくのです。
しかし、休息が不十分な状態でトレーニングを続けてしまうと、超回復が追い付かず、筋肉は常に疲労した状態になってしまいます。
結果として、筋肥大の効果が得られにくくなるだけでなく、怪我のリスクも高まってしまうのです。
筋肉痛 = 筋トレの効果ではない?
「筋肉痛にならないと効果がない」という意見もありますが、これは必ずしも正しいとは言えません。
筋肉痛は、トレーニングによって筋繊維が損傷し、炎症を起こしている状態を示すサインの一つではありますが、筋肉痛の有無と筋トレの効果は必ずしも一致するわけではありません。
むしろ、筋肉痛が全くない状態でも、筋肉は成長しているという研究結果も報告されています。
そのため、筋肉痛を過度に気にするのではなく、適切なトレーニング頻度と強度、そして休息を意識することが重要です。
効果的なトレーニングスケジュールの具体例
筋肥大を目指すにあたって、具体的なトレーニングスケジュールの例をいくつかご紹介します。
これらの例を参考に、自身の体力レベルやライフスタイルに合わせて、無理のないスケジュールを組み立てるようにしましょう。
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
例1: 全身トレーニング | 全身 | 休息 | 全身 | 休息 | 全身 | 休息 | 休息 |
例2: 上半身・下半身分割 | 上半身 | 休息 | 下半身 | 休息 | 上半身 | 休息 | 下半身 |
例3: プッシュ・プル・レッグ分割 | プッシュ | プル | レッグ | 休息 | プッシュ | プル | レッグ |
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全身トレーニング: 全身の筋肉をバランスよく鍛えることができます。筋トレ初心者の方や、トレーニングにあまり時間を割けない方におすすめです。
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上半身・下半身分割: 上半身と下半身のトレーニングを日によって分けることで、1回のトレーニング時間を短縮することができます。
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プッシュ・プル・レッグ分割: プッシュ(押す動き)、プル(引く動き)、レッグ(脚)というように、筋肉の働きによってトレーニングを分割する方法です。より高いレベルで筋肥大を目指したい方におすすめです。
トレーニングメニューの分割について
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週2〜3回のトレーニングを行う場合は、全身のトレーニングを行うようにしましょう。
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週4回以上のトレーニングを行う場合は、上半身・下半身、もしくはプッシュ・プル・レッグといったように分割することをおすすめします。
トレーニングメニューの選択のポイント
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1週間でジムに何回通うことができるのか
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1日でどれくらいトレーニングに時間を割けるのか
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トレーニングの目的は何か(ボディメイク・健康維持・競技レベルの向上など)
上記のようなポイントを考慮しながら、ご自身のライフスタイルに合ったトレーニングメニューを選択することが大切です。
【筋トレ頻度だけじゃない】毎日筋トレを行う際の3つの注意点
毎日筋トレを行う場合、以下の4つの点に注意することで、メリットを最大限に引き出し、デメリットを最小限に抑えることができます。
毎日トレーニングを行う場合でも、これらの注意点を意識することで、より安全かつ効果的にトレーニングを進めることができます。
1. 適切なトレーニング強度と休息を意識する
毎日筋トレを行う場合、特に重要なのがトレーニング強度と休息です。
強度
毎日同じ部位を鍛える場合は、強度を調整することが重要です。
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前回のトレーニングで高強度だった場合は、軽めの負荷で多くの回数をこなせるようにする
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疲労が溜まっている場合は、強度を下げてトレーニングを行う
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筋肉痛が強い場合は、トレーニングを休んで筋肉の回復を優先する
休息
筋肉は負荷を受けた後、休息することで成長します。
毎日トレーニングを行う場合でも、十分な休息時間を取るようにしましょう。
目安として、トレーニング後24時間は同じ部位を休ませることが推奨されています。
ストレッチ
トレーニングの前後には、必ずストレッチを行いましょう。
ストレッチは筋肉の柔軟性を高め、怪我のリスクを軽減する効果があります。
2. 適切なトレーニングメニューを作成する
毎日行う場合でも、トレーニングメニューの内容は非常に重要です。
闇雲にトレーニングを行うのではなく、効率的に筋肉を鍛えられるように、適切なメニューを作成しましょう。
部位別トレーニング
全身の筋肉をまんべんなく鍛えるためには、部位別トレーニングが効果的です。
毎日違う部位をトレーニングすることで、特定の筋肉への負担を軽減し、バランスの取れた体作りを目指せます。
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例:月曜日は上半身、火曜日は下半身、水曜日は体幹…
複合運動
複数の筋肉を同時に使う複合運動は、効率的に全身を鍛えることができます。
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例:スクワット、デッドリフトなど
可能な限り複合運動を取り入れることで、短時間でも効果的にトレーニング効果を高めることができます。
3. 食生活と睡眠にも気を配る
筋トレの効果を高めるためには、トレーニングだけでなく、食生活と睡眠にも気を配ることが重要です。
食事
筋肉の成長には、タンパク質が不可欠です。
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肉、魚、卵、大豆製品など、良質なタンパク質を積極的に摂取するように心がけましょう。
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プロテインなどのサプリメントを活用するのも有効です。
睡眠
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、筋肉の修復が行われます。
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毎日7〜9時間の十分な睡眠時間を確保するように心がけましょう。
【筋トレのしすぎは危険!】オーバートレーニング症候群とは?
「毎日筋トレを頑張るぞ!」という意気込みは素晴らしいですが、トレーニングのしすぎは逆効果になる可能性があります。
筋肉を十分に休ませずに、過剰にトレーニングを続けてしまうと、オーバートレーニング症候群に陥る可能性があります。
オーバートレーニング症候群の症状
オーバートレーニング症候群は、自律神経の乱れによって引き起こされると考えられています。
主な症状は以下の通りです。
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身体的症状
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慢性的な疲労感
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筋力低下
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筋肉痛が長引く
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食欲不振
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睡眠障害
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免疫力低下
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生理不順
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精神的症状
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意欲低下
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集中力低下
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イライラしやすくなる
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抑うつ状態
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オーバートレーニング症候群になると、筋トレのパフォーマンスが低下するだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があります。
「毎日頑張ってトレーニングしているのに、なかなか効果が出ない…」という方は、オーバートレーニング症候群の可能性も考えられます。
オーバートレーニング症候群にならないための2つの基準
オーバートレーニング症候群を予防するためには、以下の2つの基準を参考に、自身の体の状態をチェックすることが重要です。
これらの基準に1つでも当てはまる場合は、オーバートレーニングの可能性があります。
トレーニングの強度や頻度を見直し、十分な休息を取るようにしましょう。
1. 筋トレをした日の睡眠の質
2014年のサウスカロライナ大学の研究では、筋トレによって睡眠の質は向上することがわかっています。
しかし、オーバートレーニングの状態に陥ると、コルチゾールというストレスホルモンの分泌量が過剰に増加してしまいます。
コルチゾールの分泌量が増加すると、興奮状態が続き、寝付きが悪くなるといった睡眠障害を引き起こす可能性があります。
そのため、筋トレをした日の夜に、なかなか寝付けなかったり、睡眠時間が短くなってしまったりする場合は、オーバートレーニングのサインかもしれません。
2. 主観的疲労度(RPE)
主観的疲労度(RPE: Rating of Perceived Exertion)とは、「どれだけキツかったか」という運動強度を、自分の感覚で数値化するものです。
主観的疲労度は、以下の10段階で評価します。
段階 | 運動強度 | 説明 |
0 | 全くきつくない | 全く努力を感じない |
1 | とろとろ | 非常に楽 |
2 | かなり楽 | |
3 | 楽 | |
4 | ややきつい | 呼吸が少し速くなる |
5 | きつい | 呼吸が速くなる |
6 | だいぶきつい | |
7 | 非常にきつい | 会話が難しくなる |
8 | ||
9 | ほとんど動けない | もう少しで限界 |
10 | 最大限 | これ以上続けられない |
筋トレ後の主観的疲労度が7以上、特に9や10に近い場合は、オーバートレーニングの可能性があります。
まとめ
今回は、筋トレの頻度について、特に「毎日筋トレを行うべきかどうか」という点に焦点を当てて解説しました。
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筋肥大を効率的に目指すのであれば、トレーニング頻度は部位ごとに週2〜3回が最適です。
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毎日筋トレを行う場合でも、トレーニング強度や休息日、トレーニングメニューの内容に注意し、自身の体力レベルや目標に合った方法で行うようにしましょう。
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トレーニングのしすぎは、オーバートレーニング症候群を引き起こす可能性があります。体のサインを見逃さず、無理のない範囲でトレーニングを行うことが大切です。
筋トレの効果を最大限に引き出し、理想の体を実現するためには、あなた自身の体力レベルや目標に合った適切なトレーニング頻度と方法を知ることが重要です。
この記事を参考にして、あなたに最適な筋トレ方法を見つけていきましょう。