3歳3ヶ月、オムツ卒業はプール開きが鍵!?
今回は、我が家の末娘の成長が私に与えてくれた、とある「気づき」についてシェアさせていただきます。
3歳3ヶ月の娘、さくら。彼女は3月生まれということもあり、幼稚園の年少組では最年少。いつもお兄ちゃんやお姉ちゃんに追いつこうと一生懸命な、まさに「ちっちゃな太陽」のような女の子です。
1歳児クラスの頃、ハイハイで入園してきたのは、8人中さくらひとりでしたが、持ち前の明るさとパワーで、色々な壁を乗り越えてきました。
そんなさくら、最近も大きな課題に立ち向かっていたんです。
それは…そう、オムツ卒業!
3歳3ヶ月という年齢を考えると、決して遅いわけではありません。でも、さくらはとっても「オムツLOVE」な女の子で、寝る時はもちろん、お出かけの時もオムツを愛用し、おパンツを履いてくれる気配は全く見られませんでした。
3歳になるぐらいのころから、お家で過ごす時や、幼稚園に行く時だけ、少しずつおパンツに挑戦していました。おまるでのトイレトレーニングも、なんとかクリアできるようになってきたのですが…「オムツ大好き!」なさくら。おパンツへの履き替えは、いつも、両親にとって、まさに試練。
「3月生まれだし、のんびりゆっくりで大丈夫かな」と、心のどこかで焦りを押し込めていましたが、ついに、タイムリミットが近づいてきました。それは、幼稚園のプール開きです。
ほとんどの園では、オムツを卒業し、トイレも一人でできるようになっていないと、みんなと同じプールに入れません。
さくらにも「プールで楽しく遊ぶために、おパンツ頑張ろうね」と、何度も伝えていました。プール開きが近づき、さくらも幼稚園のプールをとても楽しみにしていました。
しかし、プール開き当日。オムツ卒業は間に合いませんでした。
「さくらはまだオムツだから、プールに入れないね、残念だね」と伝えると、さくらは「さーちゃん、今日プールなんだー!」と、いつものようにプールに入る気満々。「多分、入れないんだけどね…」と思いつつ念のため、プール道具を持たせて幼稚園へ送り出しました。
園についた後、担任の先生からも「さくらちゃんはプールに入れないので、お部屋で遊んでもらいます」と伝えられ、「まぁ、そうだよね、もうしばらくは仕方ないよね…。かわいそうだから、週末は家のミニプールで遊ばせてあげよう」と思っていたのですが…
仕事中に先生から電話があり、信じられない報告が…。
「さくらちゃんが、『さーちゃん、トイレひとりでいけるよー!』って、本当に初めてトイレを成功させたんです」
!!!
昨日までトイレもおパンツも嫌がっていたさくらが、こんなにもあっさりクリアできたなんて…先生もびっくりしたそうです。
私たち夫婦も、飛び跳ねて喜び、先生に感謝の気持ちを伝えました。
家に帰って、さくらに「トイレ一人でできたんだね、プール入れたんだね、おめでとう!」と伝えると、さくらは誇らしげな顔をして喜んでいました。
さくらは、また一つ大きな成長を遂げ、私にも大きな学びを与えてくれました。
それは、
人は結局「目の前にやりたいことが現れなければ、(本当はやらなければいけないことであっても)嫌なことはやらない
ということです。
何でもかんでもご褒美で釣る必要はなくて、「やりたいこと」が明確に目の前に現れたら、自発的に行動を起こすこともある。だから、無理矢理あれこれやらせる必要はなく、時が来るのを待つことも、育児には必要なのだと感じました。
プール開きという、さくらにとって「やりたいこと」が目の前に現れたことで、さくらは「嫌なこと(でもやらなきゃいけないこと)」であるトイレトレーニングを克服したのです。
「おむつ卒業」という、親にとっては大きな目標だったかもしれませんが、さくらにとっては、プールでみんなと遊びたい!という、もっと大きな目標があったんですね。
これからも、さくらのペースで、色々なことを経験させてあげたいと思います。
そしてこの法則は、子育てだけでなく、大人になっても、そしてダイエットや筋トレにも当てはまることに気づきました。
例えば、長年ダイエットを目標に掲げながらも、なかなか成果が出せずにいる方は、ついつい「食べたいものを我慢する」という「嫌なこと(本当はやらなければいけないこと)」を避けてしまいがちです。
しかし、さくらを見て、私は気づきました。
「食べたいものを我慢する」という行動は、多くの方にとって「嫌なことでやらなければいけないこと」でした。でも、もしその方が「憧れの洋服を着たい」「健康的に美味しい料理をたくさん食べたい」「友達と水着で海に行きたい」といった、明確な「やりたいこと」を持っていたら?
きっと、ダイエットへのモチベーションは格段にアップし、目標達成への道もスムーズになるはずです。
筋トレも同様です。
「筋肉をつけたい」「体脂肪を減らしたい」という漠然とした目標だけでは、なかなか続かないものです。
でも、「憧れのあの芸能人のように、引き締まった体になりたい」「かっこいい水着を着こなしたい」「体力をつけて、色々なスポーツを楽しみたい」といった、具体的な「やりたいこと」があれば、筋トレも苦痛ではなく、むしろ楽しいチャレンジになるはずです。
つまり、大切なのは、「やらなきゃいけないこと」ではなく、「やりたいこと」を見つけること。
「やりたいこと」は、目標達成の原動力となり、モチベーションを維持し、継続を可能にする魔法の言葉なのです。
今後、なかなかダイエットや筋トレに対してモチベーションが維持できない、行動を起こせない、という方とお話しする機会があったら、「まずは自分が『何をしたいか』を探しましょう」とお伝えしようと思います。
今回のさくらのお話が、何かの参考になれば嬉しいです。