【40代からのダイエット】もう挫折しない!5つの失敗パターン別・具体的な継続戦略
「今年こそは理想の体型を手に入れたい!」そう意気込んでダイエットを始めたものの、気づけばいつも途中で挫折してしまう…。特に40代を過ぎると、若い頃と同じようには痩せにくく、仕事や家庭の忙しさも相まって、ダイエットの継続は一層難しく感じられますよね。巷には様々なダイエット情報が溢れていますが、「本当に自分に合った、続けられる方法が分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
ご安心ください。ダイエットが続かないのには、明確な「挫折ポイント」が存在します。そして、そのポイントさえ事前に理解し、適切な対策を講じれば、40代からでも無理なくダイエットを継続し、理想のボディメイクを達成することは十分に可能です。
その鍵となるのは、根性論や一時的な流行に頼るのではなく、ご自身の心と体の仕組み、そしてライフスタイルに合った「継続可能な戦略」を持つことです。科学的な知見や多くの人の経験則に基づいた対策は、あなたのダイエットを力強くサポートしてくれるはずです。
この記事では、ダイエットで多くの人が陥りがちな5つの代表的な挫折ポイントを取り上げ、それぞれの原因と具体的な対策を、40代以降の方々が直面しやすい状況も踏まえながら、徹底的に解説していきます。
この記事を最後までお読みいただければ、あなたは以下のことを得られます。
-
なぜ自分がダイエットで挫折しやすかったのか、その原因が明確になります。
-
5つの挫折ポイントそれぞれに対する、具体的で実践しやすい対策が分かります。
-
無理なく、長期的にダイエットを続けるためのマインドセットと具体的な行動計画を立てられるようになります。
-
情報に惑わされず、自分軸でボディメイクを進める自信がつきます。
もう、「三日坊主」で終わらせない。今年こそ、賢く、確実に、理想の体への一歩を踏み出しましょう!
挫折ポイント1:食事制限が苦痛で続かない…「ガマン」から「賢くコントロール」へ
完璧を目指さない!「禁止」ではなく「調整」で食事と上手に付き合う
ダイエットの要といえば、やはり食事管理。しかし、「あれもダメ、これもダメ」と厳しい制限を課した結果、食べる楽しみを奪われ、ストレスが爆発!ドカ食いしてしまい自己嫌悪…という経験はありませんか?特に、食べることが好きな方にとって、食事制限はダイエット最大の難関かもしれません。
なぜ食事制限は苦痛になりやすいのか?
-
急激な変化への反発: これまで慣れ親しんだ食生活を180度変えようとすると、心と体が変化についていけず、強いストレスを感じます。「好きなものを一切断つ」といった極端な方法は、反動を招きやすい典型的なパターンです。お菓子を「食べない!」と強く意識すればするほど、逆にお菓子のことばかり考えてしまう…これは心理学でいう「皮肉過程理論(シロクマ効果)」にも通じます。
-
完璧主義の罠: 「一度ルールを破ったらもう終わりだ」と考えてしまう完璧主義も挫折の要因です。少しスイーツをつまんだだけで、「ああ、もうダメだ…」と全てを投げ出してしまうのは非常にもったいないことです。
-
ストレスホルモンの影響: 過度な食事制限によるストレスは、「コルチゾール」というストレスホルモンの分泌を促す可能性があります。コルチゾールは、食欲を増進させたり、脂肪(特に内臓脂肪)を溜め込みやすくしたりすると言われています。つまり、頑張りすぎが逆効果になることもあるのです。
「禁止」ではなく「調整」で、持続可能な食生活を
-
「完全禁止」をやめる: 特定の食べ物を「絶対悪」と決めつけるのはやめましょう。例えば、「ラーメンは週に1回までOK」「お菓子は1日〇〇kcalまで」のように、頻度や量のルールを決めて、好きなものを楽しむ日(ガス抜き)を作りましょう。
-
カロリー収支で考える: 痩せるかどうかの基本は「摂取カロリー < 消費カロリー」です。毎日厳密でなくても、1週間単位でカロリー収支がマイナスになっていればOK。週に1回程度、好きなものを楽しんでも、他の6日間で調整すれば、十分にダイエットは可能です。
-
例:1日の目標摂取カロリーが1800kcalの場合
-
月~土:1700kcalに抑える(-100kcal × 6日 = -600kcal)
-
日:ラーメン(例:800kcal)+ 他の食事(1600kcal)= 2400kcal(+600kcal)
-
週合計:±0kcal + 基礎代謝・運動による消費カロリー分で痩せていく
-
-
-
少しずつ変えていく: いきなり全てをヘルシー食に変えるのではなく、「まずは夕食の白米を半分にしてみる」「お菓子を食べる回数を週〇回に減らす」など、スモールステップで食生活を改善していきましょう。
-
「質」にも目を向ける: カロリーだけでなく、栄養バランスも重要です。特に40代以降は筋肉量が減少しやすいため、タンパク質を意識的に摂取することが大切です。満足感を得やすく、筋肉維持にもつながります。
食事制限のストレス対策まとめ
対策 | 具体例 | ポイント |
「完全禁止」をやめる | 週1回ラーメンOK、デザートは週末だけ、1日〇〇kcalまでのおやつはOK | 「ゼロか100か」ではなく、「適度」を見つける |
カロリー収支で管理 | 1週間単位で摂取カロリーを調整、アプリなどで記録 | 毎日の変動に一喜一憂しない、長期的な視点を持つ |
スモールステップで改善 | まずは間食の種類を変える、野菜を1品増やす、飲み物を水かお茶にする | 無理なく習慣化できることから始める |
栄養バランスを意識 | タンパク質(肉・魚・大豆製品・卵)を毎食摂る、食物繊維(野菜・海藻)も | 満足感を高め、筋肉維持・代謝アップ・便通改善にもつながる |
ストレスサインに気づく | イライラ、ドカ食い欲求が出たら休息や軽い運動、趣味などで気分転換 | 我慢しすぎず、早めにストレスケアを行う |
食事は敵ではありません。厳しい「禁止」ではなく、賢い「調整」によって、食べる楽しみを維持しながら、長期的に続けられる食生活を築くことが、40代からのダイエット成功の鍵です。
挫折ポイント2:運動がキツくて続かない…「義務感」から「楽しむ習慣」へ
ハードルを極限まで下げろ!「できること」から始めるスモールステップ戦略
「よし、痩せるぞ!」と意気込んでジムに入会したものの、最初の数回で行かなくなってしまった…、毎日ランニングすると決めたのに、雨が降った日を境にフェードアウト…なんて経験はありませんか?運動はダイエットに有効ですが、これもまた継続が難しいポイントの一つです。
なぜ運動は続かなくなってしまうのか?
-
初期モチベーションへの過信: ダイエット開始時は誰でも意欲満々です。その勢いで「毎日ジム!」「毎日1時間ランニング!」といった、普段の生活からはかけ離れた高い目標を設定しがちです。しかし、その高いモチベーションは永続しません。
-
高すぎるハードル: 運動習慣のない人が、いきなり高いレベルの運動を始めると、肉体的にも精神的にも負担が大きすぎます。「ジムに行く」という行為自体が億劫になったり、筋肉痛がひどくて嫌になったりします。重い腰を上げるのに、毎回大きなエネルギーが必要になってしまうのです。
-
「やらなきゃ」という義務感: 「痩せるためには運動しなければならない」という義務感だけで続けていると、楽しくなくなり、苦痛に感じてきます。仕事の疲れ、体調不良、悪天候など、ちょっとした「やらない理由」が見つかると、それをきっかけにプツンと糸が切れたようにやめてしまいがちです。
-
40代以降の身体的変化: 20代、30代の頃と同じ感覚で運動を始めると、体力の低下や回復力の遅れを感じ、思ったように体が動かず挫折につながることもあります。関節への負担なども考慮が必要です。
「楽しい」「これならできる」から始める運動習慣
-
究極のスモールステップから始める: 目標は「完璧な運動」ではなく「続けること」です。ハードルをこれでもかというくらい下げましょう。
-
ジムに行くのが億劫なら、まずは「家で5分だけ筋トレ動画を見る」「CM中にスクワットを10回やる」から。
-
ランニングがキツいなら、「まずはウォーキングから」「一駅分だけ歩く」から。
-
ポイントは「これなら毎日、どんなに疲れていてもできる」レベルに設定することです。
-
-
「量」より「頻度」を重視: 最初は5分でもいいので、毎日(あるいは週に数回)続けることを目指しましょう。短い時間でも、継続することで運動が生活の一部となり、習慣化しやすくなります。習慣になれば、しめたもの。徐々に時間や強度を上げていくのは、それからでも遅くありません。
-
「~ねばならない」から「~したい」へ: 義務感ではなく、少しでも「楽しい」「気持ちいい」と感じられる要素を見つけましょう。好きな音楽を聴きながら歩く、景色の良い場所を散歩する、友人と一緒に運動する、達成感を味わえるアプリを使うなど、自分がポジティブな気持ちになれる工夫を取り入れます。
-
日常の活動量を増やす(NEAT): ジムやランニングだけが運動ではありません。日常生活の中で意識的に体を動かすこと(NEAT:非運動性熱産生)も、立派なカロリー消費になります。
-
エレベーターではなく階段を使う
-
少し遠くのスーパーまで歩く
-
電車では座らずに立つ
-
家事をキビキビ行う
-
デスクワーク中にこまめに立ち上がる
これらを意識するだけでも、一日の消費カロリーは確実に増えます。
-
運動継続のためのスモールステップ具体例
運動の種類 | 最初の一歩(例) | 次のステップ(例) | ポイント |
ウォーキング | 1日10分だけ歩く、いつもより1つ先のバス停で降りる | 歩く時間を15分、20分と延ばす、早歩きを取り入れる | いつでもどこでも手軽に始められる |
筋トレ | スクワット10回だけ、プランク30秒だけ | 回数やセット数を増やす、他の種目を追加する | 自宅で可能、筋肉維持・代謝アップに効果的 |
ストレッチ | 寝る前に5分だけストレッチをする | 時間を延ばす、様々な部位のストレッチを取り入れる | 血行促進、リラックス効果、怪我予防にも |
ながら運動 | テレビを見ながら足踏み、歯磨き中にかかと上げ | ながら運動の種類を増やす、意識的に行う | 時間がない人でも取り入れやすい |
運動を続けるコツは、完璧を目指さず、とにかくハードルを低く設定し、「これならできる」ことから始めることです。義務感ではなく、楽しみながら少しずつステップアップしていくことで、運動は苦痛ではなく、あなたのボディメイクを加速させる心強い味方になります。
挫折ポイント3:短期的な結果を求めすぎて燃え尽きる…「焦り」から「着実な歩み」へ
結果(体重)ではなく「行動」に焦点を当てる!短期・長期の目標を使い分ける
「1ヶ月で5kg痩せたい!」「夏までに10kg落とす!」といった、短期間での大きな目標設定。高い目標はモチベーションの起爆剤になることもありますが、ダイエットにおいては、これが燃え尽きや挫折の大きな原因になることが少なくありません。
なぜ短期的な結果を求めすぎると挫折しやすいのか?
-
達成までの道のりが長く、心が折れやすい: 大きな目標ほど、達成までには時間がかかります。最初のうちは順調でも、目標までの距離がなかなか縮まらないと感じると、「こんなに頑張っているのに全然痩せない…」「もう間に合わない…」とモチベーションが低下し、諦めてしまいやすくなります。
-
「結果」に一喜一憂しすぎる: 目標を「〇kg痩せる」という結果だけに設定すると、日々の体重のわずかな増減に一喜一憂し、精神的に不安定になりがちです。思うように体重が減らない日が続くと、努力そのものが無駄に感じられてしまうのです。
-
非現実的な期待: 特に40代以降は、基礎代謝の低下などにより、若い頃と同じペースで体重が落ちるとは限りません。短期間での大幅な減量を目指すこと自体が、そもそも非現実的である場合も多く、達成できないことで自信を失いやすくなります。
-
健康リスク: 急激なダイエットは、筋肉量の減少、栄養不足、体調不良、リバウンドなどを招くリスクも高まります。
「プロセス(行動)」を評価し、着実な進歩を喜ぶ
-
「行動目標」を設定する: 「〇kg痩せる」という「結果目標」だけでなく、「毎日達成できる具体的な行動」を目標に設定しましょう。
-
例:「毎日8,000歩以上歩く」「週に3回、自重トレーニングを行う」「毎日食事記録をつける」「甘い飲み物はお茶か水にする」「夜9時以降は食べない」
-
行動目標は、自分の意志でコントロール可能です。毎日「できた!」という達成感を得られるため、モチベーションを維持しやすくなります。
-
-
短期目標と長期目標を組み合わせる: 「夏までに理想の体型になる」といった長期的な目標を持つことは良いですが、それだけだと道のりが遠く感じられます。上記の「行動目標(日々の目標)」や、「1ヶ月でウエストを〇cm減らす」「次の健康診断までに体脂肪率を〇%下げる」といった、より現実的で達成可能な「短期・中期の結果目標」も設定し、段階的にクリアしていくことを目指しましょう。
-
SMART原則を活用する: 目標設定の際には、以下のSMART原則を意識すると、より具体的で達成可能な目標になります。
-
Specific(具体的):何を達成したいのか明確か? (例: 体重を減らす → ウエストを3cm減らす)
-
Measurable(測定可能):進捗を測れるか? (例: 頑張って歩く → 毎日8,000歩歩く)
-
Achievable(達成可能):現実的に達成できる目標か? (例: 1週間で5kg減 → 1ヶ月で1kg減)
-
Relevant(関連性):自分の最終的なゴールに関連しているか? (例: 健康的な体になるために、まず食生活を見直す)
-
Time-bound(期限):いつまでに達成するか期限が決まっているか? (例: いつか痩せる → 3ヶ月後の同窓会までに)
-
-
記録をつけて可視化する: 行動目標の達成度や、体重・サイズの推移などを記録し、目に見える形にすることで、自分の頑張りや小さな変化を確認でき、モチベーションにつながります。
目標設定の具体例
悪い目標例 | 良い目標例(SMART原則を意識) |
とにかく痩せる | 3ヶ月後までに体重を3kg減らす (具体的、測定可能、達成可能、関連性、期限) |
運動を頑張る | 週に3回、30分のウォーキングを行う (具体的、測定可能、達成可能、関連性、期限) |
甘いものを控える | 平日の間食は、ナッツかヨーグルトにする (具体的、測定可能、達成可能、関連性、期限) |
夏までに10kg落とす (非現実的かも) | まず1ヶ月で1kg減量し、食事記録を毎日つける。これを3ヶ月続ける (段階的、行動目標を含む) |
短期的な体重の数字に一喜一憂するのではなく、日々の「行動」に焦点を当て、小さな達成感を積み重ねていくことが、燃え尽きを防ぎ、長期的な成功へとつながります。焦らず、自分のペースで着実に歩みを進めましょう。
挫折ポイント4:周りと比較して落ち込む…「他人軸」から「自分軸」へ
比べる相手は「過去の自分」!自分のペースと成長を大切にする
SNSを開けば、キラキラしたダイエット成功者の体験談や、ストイックにトレーニングに励む人の投稿が目に入ってくる時代。刺激を受けることもありますが、「それに比べて自分は全然ダメだ…」「あの人はあんなに痩せたのに、私はどうして…」と、他人と比較して落ち込んでしまうことはありませんか?
なぜ他人と比較すると落ち込みやすいのか?
-
比較対象との「条件」の違い: 人それぞれ、体質、生活環境、使える時間、ストレスレベル、サポート体制などは全く異なります。ダイエットに成功しやすい恵まれた環境にいる人と、様々な制約の中で頑張っている自分を単純に比較しても、意味がありません。むしろ、不公平感や劣等感を感じやすくなるだけです。
-
SNSの「良い部分」しか見えない: SNSに投稿される情報は、その人の「最も輝いている瞬間」や「うまくいっている部分」だけが切り取られていることがほとんどです。その裏にある苦労や失敗、試行錯誤は見えにくいため、他人の成功がより眩しく見え、自分と比較して落ち込みやすくなります。
-
自己肯定感の低下: 他人と比較して「自分は劣っている」と感じ続けることは、自己肯定感を著しく低下させます。「どうせ私には無理だ」という気持ちが強くなり、ダイエットを続ける意欲そのものを失わせてしまうのです。
「自分だけの物差し」で、自分の成長を測る
-
比べる相手は「過去の自分」: 他人と比較するのではなく、「ダイエットを始める前の自分」と「今の自分」を比較しましょう。
-
「以前は全く運動していなかったけど、今は週に2回歩けるようになった」
-
「お菓子ばかり食べていたけど、今は野菜を意識して摂るようになった」
-
「食事内容を記録する習慣がついた」
どんなに小さな変化でも、それは紛れもない「進歩」です。過去の自分からの成長を認め、自分自身を褒めてあげましょう。
-
-
SNSとの上手な付き合い方:
-
情報を鵜呑みにしない: 「この人だからできたのかも」「自分とは状況が違う」という視点を持ち、あくまで参考程度に留めましょう。
-
見る時間を制限する: 他人の投稿を見て落ち込むことが多いなら、SNSを見る時間を意識的に減らす、フォローする人を見直すなどの対策も有効です。
-
ポジティブな情報を選択する: 自分にとって有益な情報や、モチベーションを高めてくれるような発信を選んで見るようにしましょう。
-
-
自分の「価値基準」を大切にする: 何を目標にし、どんな状態を「成功」とするかは、自分で決めることです。体重の数字だけでなく、体調が良くなった、服が楽に着られるようになった、前向きな気持ちになれたなど、自分なりの価値基準で変化を感じ取ることが大切です。
-
プロセスを評価する: 結果だけでなく、ダイエットに取り組む過程での努力や工夫、継続していること自体を評価しましょう。「今日も目標のウォーキングができた」「誘惑に負けずにお菓子を我慢できた」など、日々の頑張りを自分で認めてあげることが、自信につながります。
他人と比較しそうになった時の思考転換
比較によるネガティブ思考 | 自分軸でのポジティブ思考 |
「あの人は簡単に痩せてて羨ましい」 | 「あの人にも見えない努力があるはず。私は私のペースで、できることを続けよう」 |
「自分だけ全然体重が減らない…ダメだ」 | 「体重は停滞してるけど、先月より明らかにズボンが楽になった!確実に体は変わってる!」 |
「みんなすごい運動してるのに、私は…」 | 「前は全く運動しなかった私が、週に〇回も運動できてる!すごい進歩だ!」 |
「SNS見ると落ち込む…」 | 「SNSは参考程度に。今は自分の記録を見て、過去の自分からの成長を確認しよう」 |
あなたのダイエットの主役は、他の誰でもない「あなた自身」です。他人という「外部の物差し」ではなく、「過去の自分」という「内部の物差し」で自分の成長を測りましょう。自分のペースを大切にし、小さな進歩を喜び、自分軸でボディメイクを進めていくことが、精神的な安定と継続につながります。
挫折ポイント5:頑張っているのに成果が見えない…「停滞期」への正しい理解と対処法
体重だけが全てじゃない!複数の指標で変化を捉え、停滞期を乗り越える
ダイエットを続けていると、最初は順調に体重が落ちていたのに、ある時期からピタッと減らなくなったり、むしろ少し増えてしまったり…。「こんなに頑張っているのに、なんで!?」と、努力が報われない感覚に陥り、モチベーションが急降下してしまう。これは「停滞期」とも呼ばれ、多くのダイエッターが経験する壁です。
なぜ成果が見えにくくなる(停滞する)のか?
-
体の「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」: 体重が急激に減ると、体は「飢餓状態かもしれない」と判断し、エネルギー消費を抑え、栄養の吸収率を高めて、体重減少を食い止めようとします。これは生命維持のための正常な防御反応であり、ダイエットが順調に進んでいる証拠とも言えます。
-
体重の自然な変動: 体重は、体内の水分量、食事内容(特に塩分や糖質)、ホルモンバランス(特に女性の生理周期)、筋肉量の変化などによって、1日の間でも1〜2kg程度は簡単に変動します。昨日より体重が増えていても、必ずしも脂肪が増えたわけではありません。
-
筋肉量の増加: 筋トレを取り入れている場合、脂肪が減ると同時に筋肉量が増えることがあります。筋肉は脂肪よりも密度が高く重いため、体重が変わらない、あるいは少し増えたとしても、体脂肪率は減り、見た目は引き締まっているというケースはよくあります。
-
評価指標が「体重のみ」になっている: 体重という数字だけにこだわりすぎると、上記のような体重以外のポジティブな変化を見逃してしまい、「成果が出ていない」と誤解しやすくなります。
停滞期を「成長の証」と捉え、多角的に変化を見る
-
体重は「平均値」で見る: 毎日の体重測定は一喜一憂の原因になりがちです。測定するなら、毎日同じ時間に測り、その数字に囚われすぎず、「2週間の平均値」や「1ヶ月単位」での長期的なトレンドで見るようにしましょう。体重の短期的な増減は「気温の変化」のようなもの。日々の変動に惑わされず、長い目で見て緩やかに下がっていればOKと捉えましょう。
-
体重以外の「評価指標」を持つ: 体重計の数字以外にも、体の変化を示す指標はたくさんあります。
-
体脂肪率: 可能であれば体組成計で測定し、推移を確認する。
-
サイズ測定: ウエスト、ヒップ、太ももなどを定期的にメジャーで測定する。体重が変わらなくてもサイズダウンしていることは多いです。
-
見た目の変化: 鏡で自分の体型をチェックする、定期的に写真を撮って比較する。「服のフィット感」も非常に分かりやすい指標です。以前キツかった服が楽に着られるようになったら、それは大きな進歩です。
-
体調の変化: 体が軽くなった、疲れにくくなった、睡眠の質が上がった、肌の調子が良くなったなども、ダイエットが良い方向に進んでいるサインです。
-
-
停滞期は「体の適応期間」と理解する: 停滞期は失敗ではなく、体が新しい状態に適応しようとしている自然なプロセスです。ここで焦って食事量を極端に減らしたり、運動量を過剰に増やしたりすると、さらに体が省エネモードに入ってしまい、逆効果になることも。
-
これまでの取り組みを見直す機会に: 停滞が長く続く場合は、一度立ち止まって、食事内容や運動メニュー、睡眠、ストレス状況など、これまでの取り組みを見直してみるのも良いでしょう。何か改善できる点が見つかるかもしれません。専門家(医師、管理栄養士、トレーナーなど)に相談するのも有効です。
-
「変化」を楽しむ: 停滞期こそ、新しい運動にチャレンジしてみたり、ヘルシーなレシピを試してみたりと、ダイエットに変化を加える良い機会かもしれません。マンネリ化を防ぎ、気分転換にもなります。
停滞期を乗り越えるための視点
状況 | 捉え方 | やること | やらないこと |
体重が減らなくなった | 体が適応中/筋肉が増えたかも/水分量の変化かも | これまでの努力を継続、体重以外の指標(サイズ、見た目、体調)を確認、2週間~1ヶ月様子を見る | 焦って食事を極端に減らす、運動量を過剰にする |
むしろ体重が増えた | 水分/塩分/糖質の影響かも/生理前かも/筋肉が増えたかも | 原因を探る(食事内容、生理周期など)、数日様子を見る、一喜一憂しない | 自己嫌悪に陥る、ダイエットを諦める |
モチベーションが低下気味 | ダイエットが順調に進んでいる証拠/変化を加えるチャンス | これまでの成果を振り返る、小さな目標を設定し直す、新しい運動やレシピを試す、ご褒美を設定する | 自分を責める、無理をし続ける |
頑張りが成果として見えにくい時期は、誰にでも訪れます。大切なのは、体重という一つの指標に縛られず、サイズ、見た目、体調など、複数の視点から自分の変化を捉えること。そして、停滞期は失敗ではなく、体が順応している証拠だと理解し、焦らず、諦めずに、これまでの努力を信じて継続することです。
まとめ:挫折ポイントを知れば、40代からのダイエットはもっと続けやすくなる!
今回は、40代以降のダイエットで陥りやすい5つの挫折ポイントと、それぞれの具体的な対策について詳しく解説してきました。
-
食事制限の苦痛: 「禁止」ではなく「調整」で、ガス抜きを取り入れながら賢くコントロール。
-
運動継続の困難: ハードルを極限まで下げ、「できること」からスモールステップで習慣化。
-
短期結果への焦り: 「結果(体重)」ではなく「行動(プロセス)」に焦点を当て、着実な進歩を喜ぶ。
-
他者との比較: 比べる相手は「過去の自分」。自分軸で、自分のペースと成長を大切にする。
-
成果の停滞感: 体重以外の指標も重視し、停滞期は「順応期間」と捉えて焦らず継続。
これらのポイントに共通して言えるのは、「完璧を目指さないこと」そして「継続すること」の重要性です。
どんなに優れたダイエット方法も、続けられなければ意味がありません。大切なのは、100点満点の完璧な方法を短期間行うことではなく、たとえ70点でも、自分に合った無理のない方法を見つけ出し、それを長く続けていくことです。
40代からのボディメイクは、若い頃とは違う難しさがあるかもしれません。しかし、正しい知識を持ち、今回ご紹介したような挫折ポイントへの対策を講じれば、きっと乗り越えられます。焦らず、ご自身の心と体と向き合いながら、一歩一歩、理想の自分へと近づいていきましょう。
この記事が、あなたのボディメイクの成功を力強く後押しできれば幸いです。
もっと詳しく知りたい!専門家と一緒に頑張りたいあなたへ
「自分一人ではなかなか続けられない」「もっと個別具体的なアドバイスが欲しい」という方のために、オンラインでのパーソナルトレーニング指導も行っています。
あなたの目標、ライフスタイル、体力レベルに合わせた、最適なトレーニングプランと食事戦略をご提案します。
➡️ オンラインパーソナルはこちら
一緒に、理想の身体を目指しましょう!