【40代からのダイエット】痩せた人が最初にやめた「9つの太る習慣」とは?今日からできる改善策で無理なくボディメイク
「最近、体重が落ちにくくなった…」「若い頃と同じように食べているのに、なぜか太ってしまう…」
40代を過ぎると、多くの方がこのような体型の変化に悩まされます。世の中には様々なダイエット情報が溢れていますが、「〇〇を食べるだけ!」「1週間で-5kg!」といった魅力的な言葉に飛びついては、効果が出なかったり、リバウンドしてしまったり…そんな経験はありませんか?
実は、40代からのボディメイク成功の鍵は、特定の食品を制限したり、過酷な運動を一時的に頑張ることよりも、日々の「太りやすい習慣」を見直すことにあります。まるで、気づかないうちに少しずつお金が減っていく浪費のように、無意識の習慣があなたの体型をじわじわと崩しているのかもしれません。
なぜ習慣の見直しが有効なのでしょうか?それは、太る根本的な原因にアプローチできるからです。一時的な食事制限や運動は、その期間が終われば元に戻ってしまうことが多いですが、生活習慣そのものを改善すれば、無理なく健康的な体を維持しやすくなります。これは、40代以降の忙しい毎日の中でも実践しやすく、長期的な効果が期待できる方法なのです。
この記事では、ダイエットに成功した人たちが「最初にやめた」という、特に陥りやすい9つの「太る習慣」を、科学的な根拠や40代特有の視点を交えながら徹底解説します。
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仕事終わりの「ご褒美」コンビニ
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お腹パンパン!「満腹」まで食べる
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無意識のカロリー源「お菓子」を買う
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「明日から…」の常習犯「後回し」にする癖
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楽ちんだけど危険な「出前・デリバリー」
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自分を追い詰める「完璧主義」思考
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美容と健康の大敵「夜更かし」
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見て見ぬふり?「カロリー」無頓着
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燃え尽き注意!「やる気」頼みのダイエット
この記事を最後まで読めば、あなたが無意識に続けているかもしれない「太る習慣」とその具体的な対策が明確になり、明日から何をすべきか、具体的な行動プランが見えてくるはずです。情報に振り回されず、自分に合った正しい方法で、理想の体を目指しましょう。
仕事終わりの「ご褒美」コンビニ通いをやめる
目的のないコンビニ立ち寄りは、無駄なカロリー摂取の温床になるため、やめるべきです。
なぜコンビニは危険なのか?
仕事で疲れた帰り道、ついフラッとコンビニに立ち寄ってしまう…そんな習慣はありませんか?「頑張った自分へのご褒美に」とスイーツを買ったり、「小腹が空いたから」とホットスナックに手を伸ばしたり。しかし、この何気ない習慣が、ダイエットの大きな妨げになっている可能性があります。
人間の食欲は、空腹時だけでなく「美味しそうなものが視界に入った時」にも強く刺激されます。コンビニは、まさにこの「視覚的な誘惑」に満ちた空間です。色とりどりのスイーツ、揚げ物の香ばしい匂い、新発売のお菓子…これらが五感を刺激し、「買う予定のなかったものまで、ついカゴに入れてしまった」という経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
特に疲れている時は、判断力が鈍り、誘惑に負けやすくなります。脳は疲労回復のために手っ取り早くエネルギーになる糖質や脂質を求める傾向があり、コンビニの甘いものや脂っこいものが、より魅力的に見えてしまうのです。
40代になると、基礎代謝が低下し始め、若い頃と同じように食べていてはカロリーオーバーになりがちです。そんな中で、無意識にコンビニで数百キロカロリーを摂取してしまう習慣は、ボディメイクにおいて大きなマイナスとなります。
気づかぬうちの「チリツモ」出費
これは、家計における「ラテマネー」に似ています。毎日何気なく買う数百円のコーヒーが、月単位、年単位で見ると大きな出費になっているのと同じように、毎日のコンビニでの数百円の「おやつ代」が、積もり積もって体脂肪になっているのです。
コンビニとの賢い付き合い方
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目的を持って行く: 「牛乳を買う」「公共料金を支払う」など、具体的な目的がある時だけ立ち寄るようにしましょう。
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立ち寄るルートを変える: 通勤・帰宅ルート上にコンビニがある場合は、あえて違う道を通るのも有効です。
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空腹状態で立ち寄らない: どうしても寄る必要がある場合は、事前にナッツやプロテインバーなど、ヘルシーな間食を摂っておくと、衝動買いを防ぎやすくなります。
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買うものを決めてから入店する: 店内を無駄に見て回らず、目的のものだけを買ってすぐに店を出ることを意識しましょう。
仕事終わりのコンビニ通いは、手軽さゆえに習慣化しやすいですが、無意識のカロリー摂取につながる大きな落とし穴です。まずは「目的なく立ち寄らない」ことを意識するだけでも、食欲のコントロールがしやすくなり、ダイエットの第一歩となるでしょう。
お腹パンパン!「満腹」まで食べる習慣をやめる
常に満腹になるまで食べる習慣は、ほぼ確実にカロリーオーバーにつながり、肥満の原因となるため改善が必要です。
満腹感とカロリー摂取のズレ
「お腹いっぱい食べるのが幸せ!」と感じる方は多いかもしれません。しかし、ダイエットや健康維持の観点からは、常に物理的に満腹になるまで食べることは推奨されません。野菜やキノコ類など、体積の割にカロリーが低い食品を除き、一般的な食事で満腹まで食べると、ほとんどの場合、1日の必要摂取カロリーを超えてしまいます。
私たちの体には、食事を始めてから満腹感を感じるまでに、タイムラグがあります。血糖値の上昇や、胃が物理的に拡張されることなどが脳に伝わり、「満腹」という信号が送られるまでには、一般的に約20分かかると言われています。
早食いの癖がある人は、この満腹信号が届く前に大量に食べてしまいがちです。その結果、脳が「もう十分」と感じる頃には、胃はすでにパンパンで、必要以上のカロリーを摂取してしまっているのです。
また、40代以降は消化機能も徐々に変化してきます。満腹まで食べることは胃腸への負担も大きく、消化不良や胃もたれの原因にもなりかねません。
「腹八分目」は古人の知恵
昔から「腹八分目に医者いらず」と言われるように、満腹の一歩手前で食事を終えることは、健康長寿の秘訣とされてきました。これは経験則だけでなく、現代科学においても、カロリー制限が寿命を延ばす可能性を示唆する研究など、その有効性が裏付けられています。
「腹八分目」を習慣にする方法
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ゆっくり、よく噛んで食べる: 1口あたり20〜30回噛むことを意識しましょう。時間をかけて食べることで、満腹中枢が刺激され、少ない量でも満足感を得やすくなります。
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食べる量を事前に決める: 大皿から取り分けるのではなく、最初から一人分の量を皿に盛り付けましょう。おかわりはしない、と決めておくのも有効です。
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食事に集中する: テレビを見ながら、スマートフォンを操作しながらといった「ながら食い」は、満腹感を感じにくくさせ、食べ過ぎにつながります。食事の味や香りを楽しみ、食べることに意識を向けましょう。
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野菜や汁物から食べる(ベジファースト): 食物繊維が豊富な野菜や、水分量の多い汁物を先に食べることで、血糖値の急上昇を抑え、満腹感を得やすくなります。
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小さい食器を使う: 同じ量でも、小さいお皿に盛ることで、視覚的に多く見え、満足感を得やすくなる効果があります。
満腹まで食べる習慣は、カロリーオーバーだけでなく、消化器官への負担も招きます。「腹八分目」を意識し、ゆっくり味わって食べることを習慣づけることで、無理なく摂取カロリーをコントロールし、健康的な体づくりにつながります。
無意識のカロリー源「お菓子」を買う習慣をやめる
たとえ少量でも、日常的にお菓子を買い置きし、食べる習慣は、無自覚なカロリー増の原因となるため、見直すべきです。
お菓子の「ついつい食べ」が招く罠
「お菓子は別腹」「ちょっと口寂しいから」…そんな理由で、お菓子に手が伸びてしまうことはありませんか?お菓子一つ一つのカロリーは、例えばケーキ1個が300kcal前後、ポテトチップス1袋が500kcal前後と、それ自体が極端に高いわけではないかもしれません(商品によります)。
しかし、問題は「無意識に」「習慣的に」食べてしまう点にあります。お腹が空いているわけでもないのに、デスクの引き出しや戸棚にストックがあると、つい手が伸びてしまう。そして、一度食べ始めると、なかなかやめられない…。
多くのお菓子には、砂糖や脂肪が多く含まれています。これらは脳の報酬系を刺激し、快感をもたらすため、依存性が高いとも言われています。「ちょっとだけ」のつもりが、気づけば一袋空けてしまっていた、という経験は、この報酬系の働きも関係している可能性があります。
このように、日々の「ついつい食べ」が積み重なることで、1日の総摂取カロリーは着実に増加していきます。特に、活動量が減少しがちな40代以降にとっては、この「無意識のカロリー」が体重増加の大きな要因となり得るのです。
目の前の誘惑には勝てない?
心理学の有名な実験に「マシュマロ・テスト」があります。これは、子どもの目の前にマシュマロを置き、「しばらく待てたらもう一つあげる」と伝えて、その子が我慢できるかを観察するものです。結果はご存知の方も多いと思いますが、目の前の誘惑に抗うのは、大人であってもなかなか難しいものです。ダイエット中のお菓子もこれと同じで、「買ってあるけど食べない」という意志力に頼るよりも、「そもそも買わない」方がはるかに簡単なのです。
お菓子との上手な距離の置き方
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家に買い置きしない: 最大の対策は、誘惑の元を断つこと。お菓子をストックするのをやめましょう。
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視界に入れない: もし家族用などで買う必要がある場合でも、自分の目につかない場所に保管しましょう。「見なければ、欲しくなりにくい」のです。
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食べるタイミングと量を決める: どうしても食べたい場合は、「週に1回、日曜日の午後に」「1回150kcalまで」など、ルールを決めて楽しみましょう。ダラダラ食べるのを防ぎます。
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ヘルシーな代替品を用意する: 口寂しい時には、ナッツ(無塩)、ヨーグルト(無糖)、果物、高カカオチョコレート、あたりめなどを選ぶようにしましょう。
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ストレスや感情と結びつけない: イライラした時や悲しい時に、お菓子で気を紛らわす「エモーショナル・イーティング」に陥らないよう、ストレス解消法を他に見つけましょう(散歩、音楽を聴く、入浴など)。
お菓子の買い置きと習慣的な摂取は、ダイエットの努力を水の泡にする「隠れカロリー」の元凶です。「買わない」「見ない」を徹底し、食べる場合もルールを決めることで、お菓子と上手に付き合いながらボディメイクを進めましょう。
「明日から…」の常習犯「後回し」にする癖をやめる
ダイエットを「後回し」にする癖は、目標達成を遠ざけるだけでなく、自己肯定感を低下させる悪循環を生むため、すぐに改善すべきです。
なぜダイエットは後回しにされやすいのか?
「よし、明日からダイエットするぞ!」と意気込んでも、翌日になると「今日は疲れているから」「週末から始めよう」と、結局何も始められない…そんな経験はありませんか?ダイエット自体は、突き詰めれば「食事管理(カロリー、栄養バランス)」「運動」など、やるべきことは比較的シンプルです。
では、なぜ多くの人がダイエットを始めること、続けることを難しく感じるのでしょうか?それは、「始めるまでの心理的なハードルが高い」からです。「厳しい食事制限をしなくちゃ」「毎日ジムに通わないと」といった完璧主義的な思考や、変化への抵抗感が、重い腰をさらに重くしてしまうのです。
先延ばしにしても、体型の悩みや健康への不安が消えるわけではありません。むしろ、時間が経つほど状況が悪化し、「もっと早く始めていれば…」という後悔や、「こんな自分には無理かもしれない」という自己肯定感の低下につながりやすくなります。自己肯定感が下がると、さらに行動を起こすエネルギーが湧かなくなり、また先延ばしにしてしまう…という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
40代は仕事や家庭で責任が増え、忙しい毎日を送っている方が多いでしょう。だからこそ、「いつかやろう」ではなく、「今できることから始める」という意識が重要になります。
雪だるま式に転がる努力
最初は小さな雪玉でも、一度転がり始めれば、勝手に周りの雪を巻き込んで、どんどん大きくなっていきます。ダイエットも同じで、完璧を目指す必要はなく、まずは「小さな一歩」を踏み出すことが重要なのです。一度行動を起こし、「できた!」という小さな成功体験を積み重ねることで、自然と次の行動へとつながっていきます。
「後回し癖」を断ち切る小さな一歩
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ハードルを極限まで下げる:
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食事:「まずは夕食のご飯を半分にする」「お菓子を1つ減らす」「飲み物を水かお茶にする」
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運動:「エレベーターではなく階段を使う」「一駅分歩く」「寝る前に5分だけストレッチする」
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記録:「食べたものをメモするだけ」「体重を測るだけ」
これなら絶対にできる、と思えるレベルから始めましょう。
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「If-Thenプランニング」を活用する: 「もし(if)〇〇したら、その時(then)△△する」という形で、行動を具体的に決めておく方法です。例:「朝起きたら、その時すぐに体重計に乗る」「仕事から帰宅したら、その時すぐに5分間ストレッチする」。行動のきっかけと内容をセットにすることで、習慣化しやすくなります。
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行動を宣言する(公言効果): 家族や友人に「今日から〇〇を始める」と宣言したり、SNSで発信したりするのも効果的です。適度なプレッシャーが良い意味での強制力になります。
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小さな進歩を記録し、可視化する: カレンダーにシールを貼る、簡単な記録をつけるなど、自分の頑張りを「見える化」することで、モチベーション維持につながります。
「後回し癖」は、ダイエットの最大の敵の一つです。完璧を目指さず、どんなに小さなことでも良いので「今すぐ始める」ことを意識しましょう。小さな一歩が、やがて大きな変化を生み出す原動力となります。
楽ちんだけど危険な「出前・デリバリー」利用をやめる(頻度を見直す)
出前やデリバリー(Uber Eatsなど)の頻繁な利用は、カロリーオーバーと運動不足を招きやすいため、利用頻度を見直すことが賢明です。
手軽さの裏に潜むカロリーと運動不足のリスク
疲れている時、料理をするのが面倒な時、スマートフォン一つで美味しい食事が届く出前やデリバリーサービスは、現代人にとって非常に便利な存在です。しかし、その手軽さゆえに、ダイエットにおいては注意が必要です。
出前やデリバリーを頼む際、「せっかくだから大盛りにしよう」「セットの方がお得だから」「送料無料にするために、もう一品追加しよう」といった心理が働きやすく、結果的に必要以上の量を注文してしまいがちです。
また、一般的に外食メニューは、家庭料理に比べて味付けが濃く、油や砂糖が多く使われている傾向があります。そのため、知らず知らずのうちに高カロリー・高脂質・高糖質な食事になっている可能性が高いのです。
さらに見逃せないのが「運動不足」の側面です。もし、同じ食事をレストランに食べに行くのであれば、家から店までの往復で歩いたり、移動したりする身体活動が発生します。しかし、出前やデリバリーでは、その分のカロリー消費がゼロになってしまいます。「摂取カロリーは増えるのに、消費カロリーは減る」という、まさに太りやすい状況を生み出してしまうのです。
特に、在宅ワークが増え、通勤による運動量が減っている40代にとっては、意識的に体を動かす機会を確保することが重要です。出前への依存は、その貴重な機会をさらに奪うことになりかねません。
便利なサービスの功罪
インターネットやスマートフォンの普及は、私たちの生活を劇的に便利にしました。しかし、その一方で、運動不足や情報過多といった新たな問題も生み出しています。出前・デリバリーサービスも同様で、その利便性を享受しつつも、健康への影響を考慮し、賢く付き合っていく必要があります。
デリバリーとの健全な付き合い方
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利用頻度とルールを決める: 「利用は週に1回まで」「注文は〇〇円以内にする」「単品メニューを選ぶ」など、自分なりのルールを設けましょう。
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メニュー選びを工夫する: 揚げ物や丼もの、脂質の多い肉料理などを避け、野菜が多いメニュー、蒸し料理や焼き料理、定食などを選ぶように意識しましょう。可能であれば、栄養成分表示を確認するのも有効です。
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自炊の頻度を増やす工夫をする:
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ミールキットを活用する: 食材とレシピがセットになったミールキットを利用すれば、買い物や献立を考える手間が省け、手軽に自炊ができます。
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作り置きをする: 週末などに、数日分の主菜や副菜を作り置きしておくと、平日の食事の準備が楽になります。
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冷凍野菜や缶詰を活用する: 下処理済みの冷凍野菜や、サバ缶、トマト缶などをストックしておくと、手早く一品作れます。
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外食するなら店に行く: どうしても外で食べたい気分なら、デリバリーではなく、お店まで歩いて行くことを選びましょう。少しでも身体活動量を増やすことができます。
出前やデリバリーは非常に便利ですが、頻繁な利用はカロリーオーバーと運動不足を招きやすい習慣です。利用する際はルールを決め、メニュー選びを工夫するとともに、できるだけ自炊の頻度を増やす努力をすることが、健康的なボディメイクにつながります。
自分を追い詰める「完璧主義」思考をやめる
ダイエットにおいて「完璧」を目指す思考は、挫折の原因となりやすいため、「減点方式」ではなく「加点方式」で考えることが重要です。
完璧主義がダイエットを妨げるメカニズム
「やるからには完璧にやらなければ意味がない」「一度でもルールを破ったら、もう失敗だ」… このような完璧主義的な考え方は、一見、目標達成への強い意志の表れのようにも見えますが、ダイエットにおいては逆効果になることが少なくありません。
ダイエットは「減点方式」ではありません。交通違反のように、「〇〇できなかったからマイナス点」というシステムではないのです。むしろ、「加点方式」で考えるべきです。つまり、「何もしていない状態(ゼロ)」から、ダイエットのために何か一つでも行動すれば、それは確実にプラス(加点)なのです。
完璧主義の人は、自分に高い目標を設定しがちです。しかし、その目標があまりにも高すぎると、達成できなかった時に「自分はダメだ」と自己嫌悪に陥り、モチベーションが低下し、結局ダイエット自体をやめてしまう…というパターンに陥りやすいのです。
例えば、「毎日1時間運動する」と決めて、ある日できなかったとします。完璧主義の人は「ああ、もうダメだ」と諦めてしまうかもしれません。しかし、加点方式で考えれば、「今日はできなかったけど、昨日まで3日間はできた。それは素晴らしい進歩だ。明日また頑張ろう」と前向きに捉えることができます。
40代は、仕事、家庭、自身の体調など、様々な要因で計画通りにいかないことも増えてきます。「完璧」を求めすぎると、ストレスが溜まり、かえって暴飲暴食につながる可能性もあります。
0点か100点か、ではなく
テストで100点満点を目指すのは素晴らしいことですが、もし70点しか取れなかったとしても、それは「0点」ではありません。勉強した成果は確実に表れています。ダイエットも同じです。目標体重にすぐに到達できなくても、食生活を少し改善したり、運動習慣が少し身についたりすれば、それは立派な「成果」であり、「成功」なのです。
「ジムに行けないから宅トレはダメですか?」という質問に対して、「いや、それまで何もしてこなかった自分と比較したら、宅トレを始めたこと自体が大きな一歩だ」という回答は、まさにこの「加点方式」の考え方を示しています。
「まあ、いっか」の精神を大切に
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100点を目指さない: 最初から完璧を求めず、「60~70点できれば上出来」くらいの気持ちで始めましょう。
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できたことに目を向ける: 「できなかったこと」ではなく、「できたこと」を数え、自分を褒める習慣をつけましょう。小さな成功体験が自信につながります。
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他人と比較しない: SNSなどで目にする他人の成功事例と自分を比較して落ち込むのはやめましょう。比較する相手は、常に「過去の自分」です。
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計画通りにいかなくてもOK: 予定外の食事会や、体調不良で運動できない日があっても、「そんな日もあるさ」と受け入れ、翌日からまた軌道修正すれば良いのです。
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「All or Nothing(すべてか無か)」思考から脱却する: 「少しでも良いからやる」という考え方を持ちましょう。「今日は時間がないから10分だけ筋トレしよう」「外食だけど、サラダから食べよう」など、できる範囲でベストを尽くすことが大切です。
完璧主義は、ダイエットの継続を妨げる大きな壁となり得ます。「まあ、いっか」「少しでもできればOK」という柔軟な思考を持ち、加点方式で自分の努力を認め、褒めることで、無理なく楽しくダイエットを続けることができます。
美容と健康の大敵「夜更かし」をやめる
夜更かしは睡眠不足を招き、食欲のコントロールを乱し、太りやすい体質を作るため、規則正しい睡眠習慣を確立することが不可欠です。
睡眠不足が食欲と代謝に与える悪影響
ダイエットというと、食事と運動ばかりに目が行きがちですが、実は「睡眠」も非常に重要な要素です。夜更かしをして睡眠時間が短くなると、私たちの体には様々な悪影響が現れます。
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食欲コントロールホルモンの乱れ: 睡眠不足は、食欲を高めるホルモン「グレリン」の分泌を増やし、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌を減らすことが研究で示されています。これにより、空腹感を強く感じやすくなり、特に高カロリー・高糖質なものを欲しやすくなるのです。
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ストレスホルモンの増加: 睡眠不足は、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を促します。コルチゾールは、血糖値を上昇させたり、脂肪を溜め込みやすくしたりする働きがあり、ダイエットの妨げになります。また、ストレスはどか食いの引き金にもなり得ます。
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活動時間の増加による摂取機会の増加: 単純に、起きている時間が長ければ長いほど、何かを口にする機会が増えます。夜遅くまで起きていると、夕食後に小腹が空いてしまい、夜食を食べてしまう…という悪循環に陥りやすくなります。
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代謝の低下: 睡眠中には、成長ホルモンが分泌され、体の修復や代謝活動が行われます。睡眠不足はこの成長ホルモンの分泌を妨げ、筋肉量の維持や脂肪燃焼の効率を低下させる可能性があります。
40代以降は、加齢に伴うホルモンバランスの変化も起こりやすいため、睡眠不足による影響がより顕著に現れる可能性があります。良質な睡眠は、美容と健康、そして効果的なボディメイクのために不可欠なのです。
スマホと夜更かしの関係
寝る前にベッドの中でスマートフォンを見ていて、気づいたら1時間以上経っていた…という経験はありませんか?スマートフォンの画面が発するブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、寝つきを悪くしたり、睡眠の質を低下させたりすることが知られています。夜更かしの大きな原因の一つと言えるでしょう。
質の高い睡眠を確保するために
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就寝・起床時間を一定にする: 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることを心がけましょう。休日でも、平日との差を1〜2時間以内にするのが理想です。
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寝る前のカフェイン・アルコールを避ける: カフェインには覚醒作用があり、アルコールは一時的に寝つきを良くしても、睡眠の質を低下させます。就寝前の摂取は控えましょう。
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寝る前のスマホ・PC操作を控える: 就寝1〜2時間前からは、ブルーライトを発するデバイスの使用を避け、リラックスできる時間(読書、音楽、入浴など)を過ごしましょう。
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寝室の環境を整える: 部屋を暗くし、静かで快適な温度・湿度を保つようにしましょう。自分に合った寝具(枕、マットレス)を選ぶことも重要です。
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日中に適度な運動をする: 日中の運動は、寝つきを良くし、睡眠の質を高める効果があります。ただし、寝る直前の激しい運動は逆効果になることがあるので注意しましょう。
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朝日を浴びる: 起床後に太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜の自然な眠気につながります。
夜更かしは、食欲を乱し、代謝を低下させ、太りやすい体を作る悪習慣です。規則正しい生活リズムを確立し、質の高い睡眠を十分にとることが、40代からの健康的なボディメイクを成功させるための重要な土台となります。
見て見ぬふり?「カロリー」無頓着をやめる
自分が何をどれだけ食べているか(摂取カロリー)を把握しないことは、無自覚なカロリーオーバーを招くため、食品のカロリーを意識する習慣が必要です。
なぜカロリー把握が重要なのか?
ダイエットの基本原則は、「摂取カロリー < 消費カロリー」の状態を作ることです。これを実現するためには、まず自分が1日にどれくらいのカロリーを摂取しているのかを知る必要があります。
これを「貯金」に例えてみましょう。自分が何にいくらお金を使っているかを把握しなければ、貯金ができないのと同じように、自分が何をどれだけ食べているかを把握しなければ、カロリーコントロールは難しいのです。「そんなに食べていないつもりなのに、なぜか痩せない…」と感じている人は、無意識のうちにカロリーを摂りすぎている可能性が高いと言えます。
特に外食や加工食品は、思った以上にカロリーが高いことがよくあります。例えば、一見してヘルシーそうなサラダでも、ドレッシングによっては高カロリーになることがありますし、小さなパンや焼き菓子でも、バターや砂糖が多く使われていれば、意外なカロリー源となります。
カロリー表示を見る習慣をつけることで、「この食品は意外とカロリーが高いな」「こっちを選んだ方がヘルシーだな」といった判断ができるようになり、自然と賢い食品選択ができるようになります。これは、一時的なダイエットではなく、生涯にわたって健康的な食生活を送るための基礎知識とも言えます。
40代になると、基礎代謝が低下するため、若い頃と同じ量の食事でも太りやすくなります。だからこそ、摂取カロリーへの意識を高めることが、より重要になってくるのです。
家計簿と食事記録
家計簿をつけることで、お金の流れが見える化され、無駄遣いを減らすことができます。食事のカロリーを把握することもこれと似ています。食べたもののカロリーを記録することで、自分の食生活のパターンや、改善すべき点が見えてきます。最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくれば自分の「食の家計簿」をつけるような感覚で、楽しみながら続けられるかもしれません。
カロリーを無理なく把握する方法
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食品表示の栄養成分表示を見る癖をつける: コンビニやスーパーで食品を買う際に、パッケージ裏面の「エネルギー(kcal)」の項目を確認する習慣をつけましょう。
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食事記録アプリを活用する: スマートフォンのアプリを使えば、食べたものを入力するだけで簡単にカロリー計算ができます。多くのアプリには食品データベースが登録されており、外食メニューのカロリーも調べられる場合があります。
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最初はざっくりでもOK: 厳密に1kcal単位で計算する必要はありません。「これは大体〇〇kcalくらいかな?」と、おおよその目安を把握するだけでも効果があります。
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よく食べるもののカロリーを覚えておく: ご飯一杯、食パン一枚、よく買うお菓子など、普段よく口にするもののカロリーを把握しておくと、日々のカロリー計算が楽になります。
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カロリーだけでなくPFCバランスも意識する: カロリーだけに注目するのではなく、三大栄養素であるタンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)のバランス(PFCバランス)も意識できると、より健康的で効果的なボディメイクにつながります。
自分が摂取しているカロリーを把握することは、効果的なダイエットの第一歩であり、健康的な食生活の基本です。食品表示の確認や記録アプリの活用などを通して、カロリーを意識する習慣を身につけましょう。カロリーを把握していれば、お菓子や好きなものを完全に断つ必要はなく、量を調整しながら楽しむことも可能です。
燃え尽き注意!「やる気」頼みのダイエットをやめる
一時的な「やる気」や「モチベーション」に頼ったダイエットは長続きしないため、ダイエット行動を「習慣化」することが成功の鍵です。
モチベーションは波があるもの
「ダイエットするぞ!」と決意した直後は、誰でも高いモチベーションを持っています。しかし、人間の感情や意欲には波があり、常に高いモチベーションを維持し続けることは非常に困難です。仕事が忙しくなったり、ストレスが溜まったり、思うように結果が出なかったりすると、あれほど高かったやる気は、いつの間にか消え失せてしまうものです。
「やる気頼りのダイエットはいつか終わる」と覚えておきましょう。モチベーションが低下した時に、「もうやる気が出ないから、やめてしまおう」となってしまうのが、やる気依存型ダイエットの最大の弱点です。
では、どうすればダイエットを継続できるのでしょうか? 答えは「習慣化」です。これを「歯磨き」に例えてみましょう。私たちは、「よし、今日は歯を磨くぞ!」と毎回気合を入れているわけではありません。多くの場合、「寝る前には歯を磨くもの」「朝起きたら歯を磨くもの」として、半ば無意識のルーティンになっているはずです。
ダイエットも、このように「やる気があるかないかに関わらず、当たり前に行うこと」として生活の中に組み込んでしまうことが理想なのです。習慣化された行動は、意志の力(ウィルパワー)をあまり消耗せずに実行できるため、疲れにくく、長続きしやすいというメリットがあります。
40代は、日々の生活で判断・決断すべきことが多く、意志の力も消耗しがちです。だからこそ、ダイエットを「頑張る」ものから「当たり前」の習慣へと変えていくことが、無理なく続けるための重要な戦略となります。
自動操縦モードに入れる
飛行機が離陸する際には大きなエネルギーが必要ですが、一度安定した高度に達すれば、自動操縦で比較的少ないエネルギーで飛行を続けられます。習慣化もこれに似ています。最初のうちは意識的に努力する必要がありますが、一度軌道に乗ってしまえば、あとは比較的楽に続けられるようになります。ダイエット行動を「自動操縦モード」に入れることを目指しましょう。
ダイエットを「習慣」にするコツ
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小さく始めて、毎日続ける: 前述の「後回し癖」対策と同様に、最初はごく簡単なことから始め、毎日欠かさず行うことが重要です。「毎日体重を測る」「毎日食べたものを記録する」「毎日5分だけ運動する」など、どんなに小さなことでも構いません。
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既存の習慣と結びつける(習慣連鎖): 新しい習慣を、すでにある習慣の直後に行うようにすると、定着しやすくなります。例:「歯磨きの後に、スクワットを10回やる」「コーヒーを淹れている間に、ストレッチをする」。
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行動のハードルを下げる:
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運動:運動着を前の晩に出しておく、玄関にウォーキングシューズを置いておく。
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食事:ヘルシーな食材を常備しておく、作り置きをしておく。
行動を起こすまでの手間をできるだけ減らす工夫をしましょう。
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記録をつけて可視化する: カレンダーに印をつけたり、アプリで記録したりして、継続できていることを目で見て確認できるようにすると、達成感を得られ、モチベーション維持につながります。「習慣トラッカー」などのツールを活用するのも良いでしょう。
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焦らず、時間をかける: 習慣が完全に定着するまでには、一般的に数週間から数ヶ月かかると言われています。すぐに結果が出なくても諦めず、気長に続けることが大切です。
一時的なやる気に頼るのではなく、ダイエットのための行動を「歯磨き」のような日常の習慣に落とし込むこと。これが、40代からでも無理なくボディメイクを成功させ、リバウンドを防ぐための最も確実な方法です。小さなことからで良いので、毎日コツコツと続けられることを見つけ、習慣化を目指しましょう。
太る習慣を手放し、理想の体へ
今回は、ダイエットに成功した人たちが「最初にやめた」という9つの太る習慣について、詳しく解説してきました。
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コンビニへの寄り道
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満腹まで食べる
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お菓子の買い置き
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後回しにする癖
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出前・デリバリーへの依存
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完璧主義思考
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夜更かし
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カロリーへの無頓着
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やる気頼みのダイエット
これらの習慣に、あなたはいくつ心当たりがありましたか?
もし、「これもやってしまっている…」と感じたものがあったとしても、落ち込む必要はありません。大切なのは、それに気づき、今日から少しずつ変えていくことです。
何度も繰り返しますが、ダイエットは「加点方式」です。完璧を目指す必要はありません。今回紹介した9つの習慣のうち、まずは一つでも「やめてみる」「頻度を減らしてみる」ことから始めてみてください。その小さな一歩が、あなたの体を変える確実な前進となります。
40代からのボディメイクは、決して難しいものではありません。正しい知識を身につけ、自分に合ったペースで生活習慣を見直していくことで、健康的で理想的な体を手に入れることは十分に可能です。情報に惑わされず、焦らず、ご自身の体と向き合いながら、一歩ずつ進んでいきましょう。
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